Fort bij het Hemeltje
ヘット・ヘメルチェ要塞(01)

要塞周囲に植えてある棘の多い植物。鉄条網の無い時代は、
このような植物を周囲に植えて有刺鉄線の代わりとした。

掩蔽通路が独特の要塞

オランダ語で「小さな天国」という名前の要塞は、別に天国のような設備を誇っていたわけではない。
付近の農場の名前をそのまま要塞につけたとのことである。
ユトレヒト防衛線の第二次リングに属し、レナウェン、ヴェヒテン、そしてこのヘメルチェと続く。
1877年から1881年に掛けて南部への鉄道路線の脇に建設された。この路線とA27という幹線道路、
及びヴェヒテン要塞のサポートが主なタスクであった。
形状はポリゴンとバスチヨンの中間をいくような形をしている。
この要塞のユニークな造りは、掩蔽通路でつながっている弾薬庫と砲郭とリマイズで、この組み合わせの棟が要塞両サイドに展開されている。
この形式は、オランダのウォーターラインでも珍しいらしい。
またこの弾薬庫の上あたりに掩蔽上部砲座用のリマイズがあり、弾薬を上げ下げする穴(揚弾孔)が開通している。
リスニング・ポスト(外部の音を聞くための機能。盗聴所のようなもの)もあったらしいが、現在は存在していない。

要塞遠景。近くに馬場があるので馬が放牧されている 要塞警備員宅の壁は厚さ80センチとのことである。
ここの目玉。掩蔽通路で繋がった各施設。 トワイライト・ゾーンのような通路
左手:弾薬庫への入り口 ランプ用の窪みのガラスは2cmの厚さ
弾薬庫の周囲は、大抵このような狭い通路で囲まれている。湿気に弱い火薬(榴弾以前)の通気性をよくするため。および、この廊下側にランプ用の窪みがあり、明りを灯す。弾薬庫側から明りを灯したら危険だからである。 弾薬を上げる穴(揚弾孔)がある
通路に戻り、しばらく行くと右手に砲座が見えてくる 雨樋。ここではこんなカップで汲んでいた。要塞によって習慣に微妙な差があるのがユニークである。
砲座の外に出たところ
再び通路に戻り、更にトワイライト・ゾーンを進むと 1階のリマイズに突き当たる
外に出て通路の上あたりに上る。上階砲座用のリマイズがある リマイズ内から見た揚弾孔。ここで下の弾薬庫から受け取っていたらしい。
リマイズB(上階)
緑に埋もれたネス(弾丸を一時収納する窪み)
Next Home
直線上に配置
本ホームページの写真や本文を、管理人に無断で雑誌、個人/企業ホームページ、ブログ等へ転載したり、
商用に使用するのは禁止します。転載、参照、商用等をお考えの方は、先ずメールをお願いします。

(C)Lente 2006, mitsuffy@オランダの羊 2013