ドイツ・バイエルン旅行(14)---シュタルンベルグ湖(1)
HANA5.GIF第8日目
ミュンヘンから鉄道でシュタリンベルガー湖へ。40分くらい。
シュタリンベルガー湖畔は、昔から王家の別荘やお城があった影響か
現在はミュンヘン郊外の高級住宅地。
そして遠足のスポット。電車は遠足の児童で大騒ぎ。船着場はお年寄りの集団。
ひっそりと眠りたい人間嫌いのルートヴィヒ2世とは裏腹の光景である。

まずは朝食。同じパン屋で

遊覧船で十字架のあるベルクまで。湖の水は澄んでいる。
ピクニックや遠足の人々を乗せた遊覧船 ベルクの船着場にお年寄り集団
瀟洒なバイエルンらしいお屋敷が この地域は窓辺のデコレーションがかわいい。

ベルク城(?)
現在は個人宅になってるようだ。

ベルク城は王が幼い頃過ごした城のうちの一つ。

そして1886年6月12日、
王は精神病と診断され逮捕される。
王はノイシュヴァンシュタイン城から、
ベルク城へと移送され幽閉される。
ベルク城の窓には鉄格子がかけられたとのこと。

湖畔へのうっそうとした林道。
ルートヴィヒ2世とグッテン博士も、この道を通ったのだろうか。
やがて聖堂に着き、湖畔の十字架が見えてくる。

ベルク城に移送された翌日の午後4時ごろ、
王は、主治医で自分を精神病と診断したグッテン博士と供に散歩に出る。
1886年6月13日夜半、王と主治医は湖畔の浅瀬で水死体で発見される。
幽閉先のベルク城から徒歩15分位と、さほど離れてはいない。
死因は現在も謎のままである。
なぜなら王は水泳が得意だったからである。
また発見された場所も浅瀬で、溺死する場所には思えないというのが現在の通説である。
唯一の理解者で従妹のオーストリア皇后エリーザベトは言う。
「彼は決して精神病ではありません。ただ夢を見ていただけでした」

王が発見された地点には、現在も十字架が立ち、神秘的な光景を醸し出している。

これが見たかった。
やはり感慨深い。
I−PODでタンホイザーを聞きながら浸る。

時折、カヌーや手漕ぎボートで十字架の近くまで来る無礼な輩もいたが。

十字架前の聖堂。王が他界した後建造された

ベルクの船着場のレストラン&カフェ 舟が来た

湖上から見るベルク城


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