リマイズ(対爆掩蔽兵器庫)とマシンガン・バンカー
もう一度掩蔽部の上を登る。ヴェヒテン要塞には掩蔽部の上に実に5棟もリマイズ(対爆掩蔽兵器庫)がある。リマイズは各稜郭に1棟ずつの割合で建設されている。検問所も2箇所設け、19世紀に建造した当初はかなりリキが入っていた要塞であったと思われる。これらのリマイズは動員時には兵舎となり、兵士達が寝泊りしていた。この要塞のリマイズに限らず、砲郭だろうが弾薬庫への通路だろうが、壁に寝所用の棚フックをよく見かける。男子皆兵の動員はギュウギュウ詰めだったと想像される。
先程写真を掲載したマシンガン・バンカーを再び。
オランダでは銃眼など攻撃機能を持つものをカゼマット(Kazemat)と呼ぶ。ケースメート(casemate)と発音が似ていてバンカーやトーチカに値するものである。G-カゼマットと呼ばれるこのタイプは、1938年から1940年に重機関銃用のバンカーとして建造された。マシンガンは水冷式機関銃と呼ばれるタイプで、常に冷却を必要としたため、冷却水用の貯水槽がある。第二次大戦前にヴェヒテンは新しいタイプのマシンガンを発注したが、届かなかったという。
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リマイズ |
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Gカゼマットと呼ばれるマシンガンバンカー |
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正面、迎撃方向 |
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目の前の貯水槽は冷却用 |
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コペルと呼ばれる中央部を覗く。キューポラのことだろうか??コペルから隣のコンクリ部への扉?かと思ったが勘違いだった。コンクリ部分はコペルを安定させる為の物で、中身はない。 |
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