オランダが誇る智将、フース・ヒディンク(Guus Hiddink)はご存知のことだと思う。 サッカー・ワールドカップでナショナルチームの監督として、母国オランダ、韓国を4強に、オーストラリアを16強に導いた。 各国が彼の采配を望み、ドイツもヒディンクの監督就任を望んだ国の一つである。しかしヒディンクはドイツからのオファーを断わった。 ヒディンクの祖父はナチス・ドイツに抵抗するレジスタンスであった。 それがドイツのオファーを断わった理由であった。 一般的にオランダ人はドイツを快く思っていない。サッカーではドイツ戦になると練習試合でもエキサイトするくらいである。 その理由は、第二次世界大戦中にナチスドイツに占領された経験から来るものである。 それはアジア各国による、反日感情と共通するものがある。 小泉首相の靖国神社参拝が現在でもアジア各国で問題になるように、オランダでもナチス侵攻の影響は現在も存在している。 ここでは私が実際に訪ねたナチス関連の痕跡を紹介する。 |
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