Fort bij Rijnauwen
レナウェン要塞(2)

要塞の上へ

掩蔽兵舎の上に上る。主に掩蔽武器庫(リマイズ)、砲座などを目にすることができる。一般に射程距離の長い遠距離用の大砲が上、それより小規模なものが掩蔽部内部の砲郭で使用された。上の大砲はリマイズから出し入れして使用した。砲座の傍にはネスがあり、弾薬を収納した。
広大な敷地内での輸送は小さな蒸気機関車で行われていたそうである。
有刺鉄線のない時代にはイラクサなどトゲの多い植物が要塞の周囲に植えられた。消毒液も無い時代、これらの植物のトゲで怪我して膿み、破傷風などになって死に至ることもあった。
上に上る。上から見下ろした反射砲郭 こちらは掩蔽兵舎上の砲座跡
リマイズのうちの一つ。リマイズは7つある。壁の厚さは3m位。狐が獲物を持ってきて食べた後の骨などを見かけることもある。 砲座前のネス。弾丸をを一次収納する窪み。
要塞の上から外濠を見渡す。 先ほどの側面砲郭の通気口。煙突になって地上に出ている。
掩蔽部の地表には珍種の植物(ラン類等)、薬効植物など目にすることが出来る。
左図の草(名前忘れた)のほかにも、乾かしてお茶になる植物、傷に効く植物など。
長い間要塞は非公開だった為、絶滅危惧種も含む動植物の天国となった。
カワセミ、小型の鹿、青蛇、イタチ、キツネ等が棲息。 剥製をみせてもらった。小型のイタチで、フェレット位の大きさだったがネズミを殺せる位凶暴な種類らしい。小型の鹿の頭蓋骨を見せてもらったが長さ15センチ、幅10センチ位であった。この鹿の子供は、キツネによく食べられてしまうとのこと。何百匹ものコウモリがここの建物の中で冬を過ごし、中にはロシア方面からくるコウモリもいる。コウモリでよく見かけるのはハムスターの半分くらいの大きさのヒゲコウモリ。なかなか可愛い。
この植物の根っこは食べられるとのこと。
下のカポニール先の突起部砲郭。穴は砲眼。後で見学する。小型の鹿が濠を泳いでここに渡り、休むという。 1916年の第一次世界大戦初期に作られたプレハブ・コンクリートのシェルター。まだ実験的段階で、あまり意味がなかったとのことである。
掩蔽兵舎内に入る。建設年が表記してある。 要塞の一室は考古学研究室が入居。ユトレヒトのローマ時代の発掘品等が保管してある。
対爆掩蔽兵舎を抜けて、
ポターン。各施設への通路入り口が集まっている。 ポターンを抜けて
カポニール入り口 カポニールとポターンを結ぶ内濠
ここに入る 貯水槽。いくつもの樋から集められた水が、このような具合に一箇所に貯水される。
弾薬受取口。弾薬の調合は危険な作業なので、別室で調合してからこのようなカウンターに出してた。 砲眼から外を覗く。美しい眺めであるカポニール先端の壁厚は11mくらいとのこと。

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