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K-1 WORLD GP 2008 FINAL: バダ・ハリの反則とオランダの社会問題
私の場合は個人的にはホーストが好きだったので、彼の引退後はあまりK-1をチェックしてなかったし、ここ数年セーム・シュルトの一人舞台状態が続いてたので、今回も最初から見てなかった。
しかし当日、旦那が見ていたのだが 「おいっ!大変だ!バダがボンヤスキーを踏みつけてる!」と、テレビの前に呼ばれた。
テレビのオランダ人解説者たちも、「何やってるんだ!信じられない!」と批判的であった。
バダの件はオランダの国内問題も少し顔を覗かせているような気がした。
オランダではモロッコ移民が沢山いるんだけど、移民2世、3世の青少年達による犯罪が社会問題になっている。
オランダにおいてのモロッコ人社会独特の価値観とオランダ社会から受ける偏見などの複合要因で,
彼等は子供の頃から見えないフラストレーションを抱えており、何かの拍子に爆発してしまう人もいる。
バダは国籍はモロッコだが、実際はオランダ育ちで、ちょうどこの2世、3世の世代なのである。今回のバダみたいなケースは、格闘技じゃないけど何度か聞いたことがある。
子供っぽい性格だから、と今回の件でよく感想に上がるが、実際はもっと社会的な複合要因が絡んで根が深いように思われる。
日本の放送で「精神的な弱さがでた」と言われてるが、その精神的な弱さとは,「甘えてる」とかよりも、これらの要因を乗り越えきれない弱さのことなのかもしれない。
レミー・ボンヤスキーみたいなインテリ系は、バダのようにどちらかというと地を這ってきたファイターにはお高く留まって見えるのかもしれない。
しかしバダ本人はWIKIPEDIAによると,
「オランダのモロッコ人はモロッコ人同士で集まりたがるから、俺には合わないんだ。色んな人種や国が集まってこそベストだ。そっちのほうが楽しい。」って言ってたし、日本でも人気が出てきて、モロッコという国の好感度アップに貢献していたのに, 彼自身で壊してしまった。残念でならない。
オランダでは有名なK-1選手たちを輩出してるので、オランダと聞くとK-1を思い浮かべる人も多いだろう。
しかし本国オランダでは日本ほどメジャーではない。どっちかというとマイナーだった。
フリーファイトの観客は未だにごつい男達が多く、日本のK-1のように女性の黄色い声が飛び交うなんてことは今のところない。
最近ではオランダでも注目され始めたみたいで、ほんの数年前はK-1は一ヶ月位前の物をダイジェストで30分「ユーロ・スポーツ」というスポーツ専門チャンネルで紹介するくらいだった。しかも前の30分は「相撲ダイジェスト」で、何だか東洋の神秘スポーツコーナーみたいなノリだった。
しかし最近はほぼ当日か翌日に全試合を中継するようになった。
今年のファイナルはユーロ・スポーツじゃなくてSBS6というメジャーな民放。解説もナレーションもオラ語。
ちなみに今回の参加選手でオランダ国籍はアーツとボンヤスキーだったが,
バダ・ハリはオランダ育ちのモロッコ人、スリナムとトルコの選手もオランダのジムに所属してるので, 実質的にはオランダ勢っぽい…。
月曜の夜,SBSにレミー・ボンヤスキーが出演してて、今回のことは本当に残念だった、と語っていた。
ちなみにコメンテーターが、「帰りはバダと一緒の飛行機で気まずくなかったか?」と質問したら、バダはKLMでレミーはJALで帰ったので顔をあわせることはなかった、とのこと。
どういう〆ですか。 |
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